
木場。
切り出した丸太を保管していた貯木場。
少し前までは、たくさんの丸太が水面に浮かんでいたそう。
そんな風景はいつしか忘れ去られ、置き去りになった大きな木の杭たちが、モニュメントのように見えた。
大きな杭たちも静かに朽ちていき、姿を消していくんだろう。
何にもなくなった木場を見た時に、木場という実体のない言葉は、どんな言葉になるのだろう。
ボラが飛び跳ねた。
それだけは変わらない風景。
- 2012/05/19(土) 12:57:06|
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ご相談頂いているドアを考えている。
そのドアのガラス面に似合う、格子を考える。
たくさんの線を引き、ちょうど良い線を探す。線を引いては消して、また引いて。
たくさんの線が消えていき、一つのちょうど良い線が生まれる。
そうして生まれた線に、僕らしさを加える。
木の格子ではなく、鉄の格子にしよう。
使ってみたいのは、3.2mm厚の平鋼。
スッと黒い筋が二本。
縦と横に。
少しずつ、僕らしいかたちになってきた。
次は、この黒い筋に似合う持ち手を考えよう。
鉄線。
藤が咲き、菖蒲が咲いて、鉄線が咲く。
高貴な紫の色を持つ花々。
鉄の線のように細く硬い茎に、可憐な花。
硬く、ズシリと重い鉄。
そんな鉄を、細く、薄くしたものを使いたい。
消えそうなぐらい細く。
鉄は思うほど強いものではないと思う。
そんなものほど、実は繊細なのだと。
昨日の朝。
外の通りを眺めていて閃いたこと。
- 2012/05/17(木) 22:48:52|
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キッチン制作も今のところ順調に進んでいます。
来週にはステインレスのトップが届きます。
完成も近づいています。
今回のキッチン制作は、スムーズに閉まる引き出しというリクエストがあります。
採用したのは、Blum社の引き出しレール。
いろんな繋がりの中から出会った金物。
このレール、驚きの動きです。
言葉では上手く伝えることができない完成された動き。
まさに Perfect motion and Marvelous moment.
セクシーな動き、と僕は思うのです。
- 2012/05/12(土) 23:48:45|
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久しぶりに少し早めに家に帰り、ベランダから外を眺める。
とある国の、とある町の、ある通り。
毎日通るその道の、とあるフラットの窓からいつも外を眺めているおじさんがいた。
いろんな時間に外を眺めているそのおじさん。
たまたま僕が通った時に、たまたま外を見ているのか、何故だかよく出くわした。
ベランダから、下の通りを眺める。
たくさんの学生が行き来し、自転車が通り、バイクが、車が走る。
小さい子とお母さんが手をつないで歩いている。恋人同士が寄り添い歩いている。
誰かが自転車のベルを鳴らし、誰かが急ブレーキを踏む。
真下の通りでいろんな出来事がおこっている。それを眺めている。
お気に入りのモーツァルトのソナタを聴きながら、そんな情景を眺めている。
そうして、とある国の、とある町の、あの通りのおじさんのことを考える。
小さな子が帰ってきた。
さあケーキを食べよう。
昨日の休日の過ごしかた。
- 2012/05/10(木) 23:43:24|
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