calantheの風景

谷町四丁目の日々の風景。

森森と




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朝早く吉野へ。
音のない雨の中、大峰山の麓には、ほんの少し雪が残っていました。
雨が止む頃には、山は霧で覆われ、ぼんやりとした白い世界に変わっていきました。

不透明な世界。
静かな世界。

ほんの数分間、それは神秘的でした。

透明な森、稜線。

こんなものをつくってみたい。
そう思ったひと時でした。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。






  1. 2020/01/07(火) 21:52:31|
  2. 小風景



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絵を買いました。
文章はかき消され、白く塗られ、小さな箱の中に収まる。そんな絵でした。

文字、言葉、
意味を持たない言葉は、絵画のままでいる。

いつか、そんなことを思ったことを感じた絵。

今までずっと描いてきたことが、真っ白に。
真っ白になった世界は、真っ白ではなく、その人にしか見えない、感じることのできない、色に溢れてキラキラと輝いている。

かき消されたものは、ただその紙の上にあるものだけで、紙の中の記憶を、消すことは誰にもできない。

だから、その絵を見たら元気になります。

今日で今年も終わります。
今日と明日の違いは、昨日と今日と、どれだけ違うことでしょう。

そんなことを思ったりしたところで、毎日は変わることなく、ただ過ぎていくんだろう。

だから、今日という目の前にある一日を、大切に生きてください。

良いお年を。




  1. 2019/12/31(火) 10:31:19|
  2. 小風景

森森と




明日より、個展森森とがはじまります。

K fleursさんのアトリエは、鮮やかな赤、黄色に染まってます。
2階には、新作家具、一点もの、骨董、いろいろ並んでます。

遠く山の風景を想い、
木の声を聴くように、

皆さまのお越しを心よりお待ちしてます。


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  1. 2019/11/22(金) 22:07:33|
  2. 小風景

青い自転車



古本屋さんで、かな文字についての本を買った。

文章として伝える文字があり、
表現として伝える文字がある。

昔の人が、伝達の手段として手に入れた、かな文字。
線の太さ、細さ、直線、曲線。
線と線の間。

少し読み始め、広がる深い世界。



小さな自転車をプレゼントした。
僕にはとっても小さく見える、ペダルのない青い自転車は、
その子には、きっと、今ならちょうどいい大きさなんだろう。
青い自転車が入った小さな箱に、箱いっぱい大きな文字で、おたんじょうびおめでとうと書いた。
まだ漢字は読めないだろうから、ひらがなで大きく描いた。

とびきりの笑顔で、とびきりの笑顔を見たかったけど、
そこは、とても静かだったので、扉の前に、そっと置いた。

でも、君はなんにも悪くないから。
ただ、青い自転車で颯爽と駆け抜けたらいい。
倒れそうになっても、お姉ちゃんが、きっと支えてくれるから。
優しいお姉ちゃんが、いつもそばにいるから。
大好きな電車みたいに、かっこよく奔ってね。

青い自転車が、小さくなってしまった頃に、
次は、会えるといいな。
その時は、もう少し大きな自転車をプレゼントするね。

おたんじょうびおめでとう。






  1. 2019/10/01(火) 01:39:59|
  2. 小風景





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使ったのは、この道具。

ヨキを振り、
槌で楔を打ち込む。

木が、鳴く。

メキメキと、
ミシミシと。

引き裂かれた木肌は、まだ水気を含んでいる。

木は、生きている。

鋸で挽いた肌よりも、荒々しく、瑞々しい。

僕の意思ではなく、木のままに、割れていく。

良いも悪いもなにもない、ただ、あるがまま。

天に向かって真っ直ぐに伸びるその姿に、秘められた姿。

木の生きた証が、ひとつのかたちとなる。

家具ではなく、木をつくるという行為。

木の向くままに。







  1. 2019/09/11(水) 23:33:42|
  2. 小風景
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