calantheの風景

谷町四丁目の日々の風景。

青い自転車



古本屋さんで、かな文字についての本を買った。

文章として伝える文字があり、
表現として伝える文字がある。

昔の人が、伝達の手段として手に入れた、かな文字。
線の太さ、細さ、直線、曲線。
線と線の間。

少し読み始め、広がる深い世界。



小さな自転車をプレゼントした。
僕にはとっても小さく見える、ペダルのない青い自転車は、
その子には、きっと、今ならちょうどいい大きさなんだろう。
青い自転車が入った小さな箱に、箱いっぱい大きな文字で、おたんじょうびおめでとうと書いた。
まだ漢字は読めないだろうから、ひらがなで大きく描いた。

とびきりの笑顔で、とびきりの笑顔を見たかったけど、
そこは、とても静かだったので、扉の前に、そっと置いた。

でも、君はなんにも悪くないから。
ただ、青い自転車で颯爽と駆け抜けたらいい。
倒れそうになっても、お姉ちゃんが、きっと支えてくれるから。
優しいお姉ちゃんが、いつもそばにいるから。
大好きな電車みたいに、かっこよく奔ってね。

青い自転車が、小さくなってしまった頃に、
次は、会えるといいな。
その時は、もう少し大きな自転車をプレゼントするね。

おたんじょうびおめでとう。






  1. 2019/10/01(火) 01:39:59|
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