calantheの風景

谷町四丁目の日々の風景。

木の向くままに


008.jpg



木の向くままに

ここに幾つかの杉の木があります。
丸太のままの木、鋸で四角に切り揃えた木、斧で引き裂いた木たちがあります。

木は根を張り大地から水を得て、葉からは二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐き出し、大きくなります。
ここにある木の幾つかは、ひと月前に材木になったものもあります。
木がどれくらいの水を含んでいると思いますか。
木に手を当ててみると、まだしっとりとしています。
持ち上げようとしても、ずっしりと重く動きません。重さの80%が水分なのです。
木は、たくさんの水を飲み、蓄え、大きくなります。

昔々、鋸という道具がまだない頃、人々は斧、楔、ちょうな、そういう道具を使い、丸太から板に、柱へと加工しました。
たっぷりと水を含んだ木に斧を振りかざすと、表面から水が溢れ出ます。
生きていたんだ。そう思える瞬間でした。

木の塊の上に、年輪と呼ばれる輪が幾つもあります。
この輪一本は、木が一年成長した証です。
1,2,3,4,…50…80…90…100… 年輪を数えるとその木の年齢がわかります。
年輪をもっとよく見ると、東西南北もわかります。この時期は雨が多かった。暑かった。寒かった。
そんなこともわかります。

大きな木という絵本の中で、木は、人間のために、実を与え、枝を与え、幹を与えます。
そうして最後は、切り株となった木に座ることができました。

大昔から、木と人とは深いつながりがあります。
今でこそ、身の回りには、いろんな素材でできたもので溢れていますが、
昔は、みんな木でできたものでした。


012.jpg



昨日、大阪市内にある幼稚園の作品展に特別展として参加しました。
たくさんの杉の木を並べて、子供たちや大人たちに、触ってもらい、座ってもらい、木の中を見てもらう、そんな展示でした。

子供達は、高さの違う木たちの上を飛び回り、手を当てて冷たいを言ったり、年輪を数えたり、
持ち上げようとしたり、押してみたり。
キャプションを読んでいただき、子供と一緒に木に触れる大人たち。

そんな風景を見ていると、なんだか美術館で展示しているような、そんな気分になりました。

短い時間の中でしたが、とても有意義で、気持ちの良い時間でした。
見ていただいた皆さま、このような場を提供してくださりました幼稚園の皆さま、ありがとうございました。

そんな中でも、木はいつも静かでした。
いつもと変わらないその姿、やっぱり木が好きです。



017.jpg






  1. 2020/02/03(月) 18:32:58|
  2. 小風景