2日程、大阪に戻り用事を済ませて、新しい場所に戻る。
湖西道路から鯖街道に入り、ガソリンスタンドの手間の橋を渡る道が、新しい場所へと続く道。
数日続いた雨のおかげで、川は増水しているけど、水は透明だ。
勢いよく流れる川も、川自身を讃えているようで素晴らしい。
細い道に入ると、帰ってきたなぁという実感が湧いてくる。
それと同時に、心が躍る。
深い山の間を、水は流れる。
ただそれだけなのに、素晴らしいと感動する。
数日前に、娘から泣きながら電話がかかってきた。
泣いているので話がよく分からなかったけど、
少し辛そうに感じた。
でも、大丈夫だよ。そう言ったら、大丈夫なんかじゃないと言われ電話を切られた。
切られてからも、でも、大丈夫だよと思った。
楽しいことばかりの毎日なんて、あるのかもしれないけど、それはそれで窮屈な気がする。
楽しい時は、笑ったらいいし、
悲しいことがあっら、泣いたらいい。
それが、生きているということ。だと思う。
ただ、目の前に山があったら、川が流れていたら、
その悲しみは、もしかしたら、少し違う悲しみに感じるかもしれない。
山があると、楽しみも、大いに違う楽しみになるだろう。
山も、川も、何も言わない。
何も言わないのに、こちらは、いつも何かを感じる。
側にいても、遠くにいても、
見守るということは、きっとそういうことなんだと思う。
いつでも、どんな時でも、大丈夫だよと言えることはできるだろうか。
何が大丈夫って、大丈夫なもんは、大丈夫なんだよ。
大丈夫って言われたら、もう大丈夫になってるでしょ。ということ。
初めてだった道が、いつもの道に変わった日。
今日も川は水を讃えて、山は緑深く。
それだけで最高の1日。
- 2020/07/15(水) 22:02:06|
- 小風景
-
-